楽譜購入者様向けのちょっとマニアックなお話し
この楽譜はオリジナルアレンジを加えてます。
ピアノアレンジを追求したい方、
コード弾きを自由に弾く技術を身に着けたい方
メロディーフェイクやアレンジの幅を広げたい方におススメの楽譜です。
間を聴かせるアレンジではオープンヴォイシングが効果的。コードを両手に分散させて弾く手法です。原則的左手はにルート、5度、またはルート、7thの2音で和音に隙間をつくり、右手にそれ以外の音を積み重ねます。
図はイントロ4小節目。
この曲のように歌い出しのメロディーが1拍ほど休符の場合、和音で埋めると効果的です。原曲はのコードはCですが、C(add9)でアレンジしてます。表記上1拍ですがニュアンス的には次のコードチェンジまでメロディーの背景にうっすら残ってる感じです。
9小節目、座っての「て」の箇所のコード。原曲はC7ですがGm7/Cでアレンジしてます。少し浮遊感があるかと思います。
16小節目。♪いろんな~ の「い」の箇所。メロディーラに対して、ソを下に足して2度音程の濁りを出してます。
少しジャズ的なとも言えますが、最近ではポピュラーもかなりジャズ寄りになってますのでよく使われる手法です。
こういうキレイな濁りはピアノならではの演奏の楽しさだと思います。アレンジの幅に加えてみてはいかがでしょうか。
アレンジの楽しさのひとつは2回同じ事をしないというのもあります。38小節目、♪ひとつ残らず~の箇所。1回目は原曲通りD7ひとつですが、2回目は D/C を挟みました。
43小節目。フェルマータを入れてます。ソロピアノアレンジは間を味わうのも楽しみのひとつ。ここ以外にもフェルマータを自由に入れていただいても楽しいかとおもいます。
この記事が演奏のヒントになれば幸いです。
購入ショップで楽譜を見てみる ⇒ そのまま